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愛知県 インプラントへの質問受け付けます

アバットメントとは、インプラント体の上に接続する土台のことである。

その上に上部構造釦(かぶせ物)を入れる(。 インプラント休とアバットメントの接続部分は、各メーカーごとにネジの様式が違っているため、インプラント体とアバットメントとは同一メーカーのものを使用しなければ接続できない。
この歯科医院では、1240本もインプラント体の納品実績がありながら、アバットメントの納品は皆無であった。 ある特定の歯科技工所に注文・作成させていたというのだ。
これを、独白の、特製のアバットメントなどというと聞こえはいいかもしれないが、これがメーカーのインプラント体のネジ切りと接続する可能性はゼロである。 アバットメントはそんな単純な作りではない。
つまり、アバットメントをインプラント体に、セメントで無理くり接着するしかない。 そして、接続部分は歯茎の中である。
余剰のセメントの除去はどうするのか。 清掃性の問題はどうなるのか。

セメントの強度の問題は大丈夫なのか。 問題は山ほどある。
ここでメーカーの添付文書を見てみると、案の定こうある。 『セメントによる合着は行わないでください』なぜ、こんなうまくいくはずのない治療をあえてしたのか。
理由は簡単である。 アバットメント純正品は、1万円以上するにもかかわらず、技工所に土台を作らせれば、せいぜい数千円である。
または、インプラントがダメになったところでもう一度作り直せば(もちろん有償で)、また治療費が入る。 長持ちしてもらっては、お金にならないと考えたのかもしれない。
いずれにせよ、メーカー側は、インプラント体の納品のみで、アバットメントの納品がないということを把握していたはずである。 先ほども言ったように、同一メーカーのインプラント体とアバットメントを使用するように添付文章にも記載されているのだから、どちらか片方の納品しかないという事態はありえないのである。
これに関して、インプラントメーカーは、週刊Aの取材に対して、「法令に則って営業活動をしています」と答えるのみ。 異常事態を把握していながら、野放しにしていたとしたらそのメーカーの企業倫理が問われるだろう。
問題点5地元新聞社、ラジオ局の広告。 今回、この問題歯科医院の広告を、ある地元新聞社とラジオ局が問題発覚後も続けたことで、被害が拡大したともいえる。
新聞、ラジオで盛んに広告を流し、ホームページでは、地元でも有数のインプラント症例数を謳っていた。 何も知らない人は、これだけ広告を出しているということは、それなりにはやっているのだろうし、はやっているということは、ウデもいいのだろうと思ってしまうはずだ。

先日、うちの歯科にファックスが入った。 内容は、今度雑誌が出るから広告を載せないかというものであった。
ある地域のいい歯医者やそれぞれの分野の腕利き歯医者を紹介する雑誌だそうだ。 書店でこうした雑誌が並んでいるのもよく見かけるし、多くの人がその手の雑誌を見て、この歯医者がいいかしら、あの歯医者がいいかしらと、主治医探しに使っているものなのだろう。
その雑誌の広告料が、見開きの頁で180万、一番小さい広告の枠で確か4、50万程度だったはずである。 何か言いたいかというと、どんな雑誌に載っていても、どんな広告をしていても、それはその歯医者のウデとは何の関係もないということである。
これだけ情報があふれていると、事実とまやかしを素人が見分けるのは、はなはだ困難である。 が、ほかでもない自分の身体のことなのだから、何か正しくて何か正しくないか、十分慎重に見極めなくてはならない。
最終的には自己責任なのである。 問題点6社会保険制度の行き詰まり。
順番としては6番と、一番最後になったが、今回の「インプラント使い回し疑惑」の根底にある最も大きな問題はここにある。 社会保険制度は、1961年、必要とする医療を国民の誰でも受けることができるように開始された。
当時は、日本全体がまだ貧しく、一部の裕福な人しか医療を受けられず、貧しい人は最低限の医療すらなかなか受けられない状況だったので、制度ができた頃は、低額で治療が受けられるすばらしい制度と思われた。 日本が世界の最長寿国となった事実から見ても、その成果はわかるだろう。
制度開始から50年。 すばらしいと思われていたこの制度にも、ほころびが見え始めてきた。

まず、国民の医療水準が上がり、長寿国となったことにより、高齢者が増加。 それに合わせて医療費が増加し、財政を圧迫するようになってきた。
増え続ける医療費をどうにかしようと考えて厚生労働省が目をつけたのが、歯科医療費である。 命に関係ないのだから、削っても誰も文句を言わんだろうということだろう。
歯科医療費は、平成7年の2兆5千億円を境に減少し始める。 例えば、初診料。
医科の初診料は2700円なのに対し、歯科の初診料は2180円。 医科の初診は、問診と薬の処方くらいにもかかわらず、歯科の初診はたいがい何らかの応急処置が求められる。
なのにこの差は一体なんだ。 初診料のほかに、応急処置の治療費があると思われるだろうが、大間違い。
保険制度では、まずはあの検査、この検査を先にしなくては、応急処置すらできない。 しかし、患者が苦しんでいる状況で、今日は検査だけで応急処置は次回にしましょうなどできるわけがない。
結果、無料で応急処置をしなければならないのが歯科医の現状である。 他の治療にしたって、その治療費は微々たるものだ。
例えば、根の治療が、約5千円。 30分の治療が4回として、歯科医の時給2千5百円。

歯周病治療(スケーリング)が、約3千円。 30分の治療が2回として、時給3千円。
世の中のダメ歯医者を擁護するわけではないが、こんな状況では、不正、適当治療もやりたくなっても無理はない。 むしろ、厚生労働省がそうするように奨励しているようなものだ。
50年経てば、ダムだって壊そうかという話が持ち上がるのに、同じ制度でやっていけるはずがない。 当時の患者は、なかなか治療が受けられず、とにかく何とかしてくれ、痛いからもう抜いてくれというものだった。
今はどうか。 あなたは、歯が痛ければすぐ抜かれてもいいというのか。
当時と今とでは、国民の生活水準がまるで違う。 冷蔵庫、洗濯機は当たり前。
親の代にはいたらしいが、ボクの小学校の同級生に靴が買えず、裸足で学校へ来る子供はいなかった。 日本全体が、社会保険制度ができた当時とは、比べものにならないほど裕福になったのだ。
そうした社会の変化に伴い、患者が医療に求めるものも変化してきた。 より良いもの、より安全なもの、より確実なものを求めるようになった。
そもそも、保険治療は、50年前ですら、ある程度の治療、まあ、これでいいか、の治療である。 つまり、保険治療で今期待できるのは、当時と同じレベルの治療、今の治療レベルから見れば、最低レベルのその下の治療である。
つまり、保険の治療で最高を求めるのは無理であり、最低限問題のない治療を保証するだけなのである。 こんな制度がある限り、歯医者は少しでも高収入になりそうなら、その治療に走る。

その治療の必要性や難易度に関係なく、どんな治療でもパンパン手を出すだろう。

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